先日、Bリーグに統一されて初めて決勝の舞台に立った、琉球ゴールデンキングス。
私も今シーズンは14試合、沖縄アリーナに足を運んで応援してきました。
惜しくも決勝で敗戦し、初優勝を逃しましたが、県民やブースターに多くの感動と希望を与えてくれました。
「競技力」ではなく「事業力」を重視したBリーグ2026年構想。新ライセンスの要件を既に満たしているのにもかかわらず、甘んじることなく、さらに上を目指すという事で、6月1日に㈱プロトソリューションが株式を取得し、経営参画することになり、キングスと沖縄アリーナを立ち上げた木村社長は6月末で退任することが発表されました。
その10日前の5月22日沖縄アリーナでのセミファイナル第2戦。劇的な幕切れで決勝進出を決めた日。試合が終わり観客が帰った後、先程までの歓喜の余韻が残るなか、感慨深くコート中央にあるキングスのロゴを見つめる木村社長の姿がありました。その後でコー・フィリッピン選手が寄り添い、涙ぐむ木村社長の姿に感動を覚えました。
2005年に設立活動を始めて、17年もの年月をプロスポーツ不毛の地の沖縄で幾多の困難にあいながらも尽力を惜しまなかった木村社長。ここでは語りつくせない程の過程を経て、何度もトライアンドエラーを繰り返しながらも、最終的にはブースターの歓喜や笑顔に全てが報われて、肩の荷が下りたような印象を受けました。
私も職種上、様々な仕事に携わらせていただいていますが、この感動はやり遂げた人にしか味わえない仕事の醍醐味で、仕事人としての理想だなと感じました。
今年のキングスは、ヘッドコーチである桶谷さんが所々で「自己犠牲」とうい言葉を用いてたのが印象的でした。今シーズンはシーズン通してフルメンバーが揃わない中で、誰かが調子悪くても、皆でそれを補い、共通理解のもとやるべき事を遂行し、シーズン最高勝率やリーグ新記録の20連勝し、西地区5連覇を達成しました。
これも仕事に通じるもので、「個別最適」より「全体最適」。「利己的」ではなく「自己犠牲」で、仲間の為、ファンの為にと必死に戦う姿勢が結果につながり、こうして関わる人たちに喜びや感動を与えるものだと思います。
今シーズンのキングスに関しては、特に木村社長の創業者の想いやチームの一体感など非常に経営や組織と重なり、素晴らしい理想像とプロ意識を感じました。
私も組織や仕事においても、こうありたいと思える良い刺激になりました。
久 田